急増するネット広告費、市場の変化を反映

電通は24日、2022年の国内広告費が前年比4.4％増の7兆1021億円となり、2007年以来15年ぶりに過去最高を更新したことを発表しました。社会のデジタル化を背景に、動画広告を中心にネット広告費が大きく伸長し、市場全体をけん引したとのことです。

また、新型コロナ禍による制限が和らぎ、外食やレジャーなどの経済活動が活発化したことも広告費を押し上げたとされています。

ネット広告費は14.3％増の3兆912億円であり、19年に2兆円を超えてからわずか3年で約1兆円積み上げたことが明らかになりました。

一方、「メディア4媒体」と呼ばれる新聞、テレビ、雑誌、ラジオの広告費は2兆3985億円となり、2.3％減少しました。この「メディア4媒体」は、21年にネット広告費に抜かれた状況が続いており、その差が拡大しているとのことです。